四月。日に日に春の訪れを感じられるようになるこの月は、何かと新しいことが始まる時期でもある。 学生新入学や新学年、クラス替えなどもあるだろう。社会人であれば転職や転勤、新入社員が加わるような季節でもある。 競馬ももちろん例外ではない。暦によって例外はあるが、原則、この月から『牡馬・牝馬クラシック』が始まる。3歳馬たちに...
コラム・エッセイ
コラム・エッセイの記事一覧
20世紀最後の一年、西暦2000年は私にとって苦い一年として海馬に刻まれている。年月を重ね、萎縮が進んだであろう私の海馬は、ウマフリの原稿依頼をきっかけに当時の自分を蘇らせた。 2000年3月、私は大学を出た。中学時代からそこそこの成績を収め、現役で大学に進み、なんとなくとぼとぼと歩み、人生の分岐点を迎えた。大学までは...
2024年から日本のダート競馬は新時代へと移り変わり、川崎記念も4月に開催されるようになりました。 もともと川崎記念といえば、1月末から2月頭に行われた年内最初のGⅠ級競走として親しまれてきたレースです。過去には多くのダート名馬が勝ってきた伝統の一戦。川崎記念後にドバイを目指した馬も多く、ほとんどの勝ち馬は中央競馬所属...
──スティルインラブ。 2000年5月2日生まれの彼女は、日本競馬の歴史を塗り替えた大種牡馬・サンデーサイレンスを父に持つ。母はプラダマンテ(母の父ロベルト)、半兄に1996年のラジオたんぱ賞を勝ったビッグバイアモンがいる血統である。生産者は北海道・下河辺牧場、馬主は㈱ノースヒルズマネジメント。管理は栗東の松元省一厩舎...
競馬は私たちに、さまざまなドラマを見せ、感動を与えてくれる。他馬を寄せ付けない圧倒的な強さを見た時、ライバルとの接戦を制する熱い勝負を見た時、強き者しか掴めない大記録の達成に立ち会った時──。 多くの人が感動を覚える瞬間といえば、やはり大きな舞台での出来事が多いだろう。大きなレースになれば実力屈指の馬たちが揃い、観戦す...
スポーツでは時々『復活劇』というものが話題になる。競馬ももちろん例外ではなく、古くはオグリキャップ引退・トウカイテイオー復活の有馬記念や近年ではマカヒキの京都大賞典、ステラヴェローチェの大阪城Sなど、復活劇を演じる馬というものはそれぞれの時代に存在する。今回はそんな復活劇を遂げた馬の1頭……2歳女王の座から長いトンネル...
昭和の日本競馬は、競走馬のトレーニング施設が充実していなかったため、ある意味レースも調教のひとつとして考えられていたフシもあったと聞く。 しかし、昨今では、美浦・栗東トレセンの設備が充実し、トレセン以外でも育成牧場の拡充など、競走馬がトレーニングをする施設が増えた。そのため、昭和の時代とは大きく変わり、1頭あたりの出走...
2023年6月30日、日経新春杯の勝ち馬モズベッロの現役引退が発表されました。名前の由来はオーナーの冠名『モズ』+イタリア語で『ハンサム』。その名の通り、力強いストライド走法と筋肉質な馬体を持つ"ハンサム"な馬でした。 そして、モズベッロを語る上で欠かせないのが"雨"。 モズベッロは荒れた馬場や雨中の競馬でめっぽう強く...
少し肌寒く感じるようになった11月頭のこと、寂しいニュースが飛び込んできた。ブラゾンドゥリスが亡くなったとの報。2022年のことである。2017年に黒船賞を制すと、その後は高知競馬へと転入。引退後は当地で誘導馬となり、今後の活躍が期待されていたところだった。 父ノボジャック、母ブライアンズソノ、母の父マヤノトップガンと...
「もしも織田信長が本能寺から脱出していれば」 秀吉による豊臣の世は来なかったかもしれない。であれば、今日の大阪の街並みは違った景色になっていただろう。下水を町境とし、下水を挟んで背中合わせに町が整備された背割下水(通称太閤下水)など大阪は東京にはない折り目がある。直線と直角が大好きだった秀吉の痕跡はいたるところにある。...
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語り継がれし「名馬」たち
レース回顧
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[重賞回顧]天性のセンスがまたも爆発! ジャンタルマンタルが隙のない完璧な競馬で3歳ベストマイラーの座を獲得~2024年・NHKマイルC~
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[重賞回顧]師弟で掴んだ王者の称号。長期休養を乗り越えたテーオーロイヤルが古馬最高の栄誉を獲得!~2024年・天皇賞(春)~
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[重賞回顧]美しいレース運びで惜敗続きにピリオドを打ったアドマイヤベルが、オークスの優先出走権を権得!~2024年・フローラS~
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[重賞回顧]天まで届け勝利の凱歌。史上まれに見る混戦を制したのはジャスティンミラノ!~2024年・皐月賞~
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[重賞回顧]中118日の雪辱劇!『マジックマン』に導かれたステレンボッシュが、逆転で桜の女王を戴冠~2024年・桜花賞~
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[重賞回顧]躍進著しい上村厩舎の大黒柱ベラジオオペラ。ダービーの雪辱を果たし、GⅠ初制覇を達成!~2024年・大阪杯~
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[重賞回顧]雪辱vs雪辱の死闘を制したマッドクールが、待望のGⅠ初制覇~2024年・高松宮記念~