「名馬」を語る [天皇賞春]愛という名のもとに父子二代制覇を成し遂げたヒルノダムール。 2023年4月30日 かつては毎年のようにフェアプレー賞を受賞し、特別模範騎手賞を2度も受賞。大レースを次々と勝利した名ジョッキー、藤田伸二騎手。その名手・藤田騎手がデビューから引退までの全21戦に乗り続けた競走馬がいた。 冠名にフランス語で愛と名付けられたヒルノダムール。 その馬名の通り、多くの愛を受けながら、長距離界の頂点に立った。そし... 真実 良
「名勝負」を語る 則天去私。 - 1997年天皇賞(春)・マヤノトップガン 2023年4月29日 幕末に生を受け、激動の明治から大正初期を生きた、夏目金之助。日本近代文学を代表する文豪として、現代に読み継がれる不朽の名作の数々を発表し続けた。 筆名を号して、夏目漱石。 慢性的な神経衰弱、あるいは胃潰瘍など数々の疾患に悩まされ続けながらも、尽きることのない自らのエゴイズム、ひいては愛を真摯に追究し続けた。禅の世界にも... 大嵜 直人
「名勝負」を語る スズカマンボの特性を見抜き、コース形態と馬場状態を読む。「アンカツマジック」が光った、2005年の天皇賞(春)。 2023年4月28日 日々の生活の中には「季節の移ろい」というものがあり、毎日少しずつ変化して行く「時間」を、私たちは楽しんでいる。年間を52週に区切り、週ごとの歳時記、社会行事、パーソナル行事などを組み込んで1年間を過ごすのが「生活サイクル」だろう。 競馬の世界でも、春夏秋冬1年間の流れが完成している。東西の金杯で1年の幕を開け、季節... 夏目 伊知郎
「名勝負」を語る [天皇賞・春]真夜中の戦士たち、覇王に挑む。 2023年4月28日 世紀2000年。20世紀最後の1年の幕開けを私はコンビニで迎えた。当時、学生だった私は時給割り増しの甘言にのり、12月31日の夜勤シフトに入っていた。私が勤めたコンビニは周囲の競合店が少なく、大晦日も雑誌コーナーに立ち読み客がびっしりだった。あの頃、コンビニの雑誌コーナーには大量の雑誌が積まれており、少年誌の発売日とも... 勝木 淳
「名馬」を語る 一撃必殺、侮るなかれ。重賞3勝、オープン特別2勝の実力派、シルポートの逃走劇。 2023年4月26日 逃げ馬とは、どうしてこんなにも魅力的なのだろう。 サイレンススズカ、ツインターボ、メジロパーマー、パンサラッサ……どれだけ時間が経っても、瞼を閉じると破天荒な彼らの姿をすぐに浮かべることができてしまう。 最後の最後に先頭にいた者が栄冠に輝く競馬という種目において、迫る後続と絶えず鍔迫り合い、力の一滴まで絞りつくして勝利... norauma
競馬を学ぶ [牝系図鑑]圧倒的な成長力を武器に抜群の切れ味。ジュエラーを輩出したバルドウィナ牝系。 2023年4月25日 サイアーラインや近親交配を中心に語られることが多い血統論だが、牝系を通じて繋がるDNAはサラブレッドの遺伝を語る上で非常に重要な要素だ。この連載では日本で繁栄している牝系を活躍馬とともに紹介しその魅力を伝えていく。今回取り上げるのはジュエラーやワンカラットなどを輩出したバルドウィナの牝系だ。 成長力は抜群!どこまでも伸... 貴シンジ
コラム・エッセイ [フローラS]オークスのトライアルとして大注目の素質馬が大事集結! - 重賞プレビュー 2023年4月23日 桜花賞リバティアイランドの動向次第では一気に注目度UPのオークストライアル 今週から関東の主場は中山から東京に切り替わります。オークスやダービーといった春競馬の大一番が行われる東京競馬場の開催。好天の下で行われるG1レースは、これぞ競馬の醍醐味とも言える楽しさです。 そんな東京競馬場の開幕週の日曜メインは、オークストラ... 屋台の二代目
「名馬」を語る ベッラレイア - 豪脚で樫に名乗りを挙げた、ナリタトップロード産駒の才女。 2023年4月22日 豪脚一気は、競馬の醍醐味の一つだ。時にその強さに驚愕させられ、時にレースを狂わせる。「差せ!」という想いが通じたレースは、記憶に深く刻まれる。 今回語るのは、豪脚でクラシック戦線に名乗りを挙げた才女である。 その馬の名はベッラレイアという。父はナリタトップロード。1999年、テイエムオペラオー、アドマイヤベガと共に“三... シラユキ
「名勝負」を語る [東京スプリント]リュウノユキナ - キッカケはとあるベテラン騎手との出会い。デビュー36戦目でようやく噛み締めた重賞の味。 2023年4月19日 デビュー2戦目で重賞を勝利する馬もいれば、20戦、30戦とキャリアを積み、やっとの思いでタイトルを掴む馬もいる。今回ご紹介するリュウノユキナは、キャリア36戦目にしてようやくタイトルを手にした遅咲きの代表格。彼を言葉で表すなら「雪に耐えて梅花麗し」。デビュー当時から見ていた筆者としては、苦労の末にタイトルを掴んだ姿に感... 中川兼人
競馬を学ぶ [牝系図鑑]16年ダービー馬マカヒキの牝祖。パワーと高い操縦性を誇るリアルナンバー牝系。 2023年4月18日 サイアーラインや近親交配を中心に語られることが多い血統論だが、牝系を通じて繋がるDNAはサラブレッドの遺伝を語る上で非常に重要な要素だ。この連載では日本で繁栄している牝系を活躍馬とともに紹介しその魅力を伝えていく。今回取り上げるのはマカヒキやウリウリなどを輩出したリアルナンバーの牝系だ。 成長力があり、一瞬でピッチを上... 貴シンジ