「名勝負」を語る あの長い直線に挑んだ勇者たち。マイネルレコルトの新潟2歳S 2023年8月25日 馬の気持ちがくみとれるわけではないが、勝手に想像してみたりすることはある。ようは妄想に近い。パドックに出てイレ込むのは大勢の人間に囲まれてしまい、緊張して舞い上がっているのではないか。レースが始まる直前、ゲート裏で尿をたすのは、プレッシャーからの一種の逃避だったり、出すものは出して、すっきりした気分で本番に向かおうとい... 勝木 淳
それぞれの競馬愛 "まなぶっち"の復活劇。サンダルフォンと酒井学、愛すべき名コンビ。 2023年8月20日 温和な笑みを携えて颯爽と馬に跨ると、「怖くないかい」「がんばろうね」と語り掛けるように何度も優しく優しく愛撫する。パドックを周回し、本馬場入場を終え、ゲートに向かい、レースを駆け抜け、そして引き上げる…その一連の中で、彼の周りには暖かく穏やかな光が射しているように思える──。 それが、酒井学騎手だ。 彼が競馬場で見せる... norauma
「名勝負」を語る 元祖二刀流・ホクトベガ。勝利の方程式と出会った1994年札幌記念を振り返る 2023年8月20日 競馬界の「二刀流」とは? 世間の「二刀流」といえば、誰もが認める大谷翔平ではないだろうか。では、誰もが認める逸材だが、競馬界の「二刀流」といえば誰だろうか。 競馬の世界では芝とダートのG1を制した馬が、それに該当するのではないか。JRAでのダートのG1レースといえば、フェブラリーステークスとチャンピオンズカップ(201... 夏目 伊知郎
「名勝負」を語る 60kgも何のその。2016年クラスターCでダノンレジェンドが見せた衝撃。 2023年8月15日 岩手競馬、お盆の名物重賞といえばクラスターCだ。東京盃やJBCに繋がるダートグレード競走。毎年、地方や中央の快速馬が一堂に会し、競馬場も大変多くのファンで賑わいを見せる。過去の勝ち馬を見れば、サウスヴィグラス、サマーウインド、ラブミーチャン、マテラスカイ……。ダート競馬を知っているファンならば「おお!」と声が出るような... 中川兼人
「名馬」を語る [追悼]早逝の名馬、アスクビクターモア。力強き菊花賞馬の駆け抜けた12戦を振り返る。 2023年8月13日 8月8日、菊花賞馬アスクビクターモアが熱中症による多臓器不全で亡くなりました。宝塚記念を走り終え外厩先で秋に備えていた矢先の出来事でした。 数少くなったディープインパクト産駒。母カルティカ、母父レインボウクエストの鹿毛馬であるアスクビクターモアは、2020年セレクトセールで1億8,700万円で取引されました。馬名の意味... zakkey(ザッキー)
「名勝負」を語る 美しく青きドナウの涙。妹の先を進むドナウブルーの関屋記念 2023年8月13日 ウィーンフィルのニューイヤーコンサートの定番曲でもあるヨハン・シュトラウス二世作曲「美しく青きドナウ」はワルツの名曲として知られている。この曲の誕生には、ハプスブルク家が統治するオーストリア帝国がプロイセンとの戦争に敗北したという背景がある。当時、意気消沈していた国民を鼓舞する曲を作るよう、シュトラウス二世は依頼を受け... 勝木 淳
「名勝負」を語る 絶対に負けられない戦い。 - 2017年レパードステークス/エピカリス苦難の蹄跡を振り返る 2023年8月6日 競馬の昔話は盛り上がる? 最近の私は、昔の話が多くなったと自分でも感じ始めている。人間は歳を重ねると、未来の話より過去の話が多くなり、その比率はどんどん高まるそうだ。決して自分が老けたとは思わないが、居酒屋タイムの半分近くは、過去の話で盛り上がっていることに気がつく。特に過去ネタの口火を自分が切っていることが多いという... 夏目 伊知郎
「名馬」を語る [キタサンブラック伝説]キタサンブラックと同期の名馬&名種牡馬、ドゥラメンテ。多くの「もしも」を感じさせたその生涯 2023年7月27日 競馬を愛する執筆者たちが、名馬キタサンブラックの歩んだ道を振り返り、強さの根源を紐解いていく新書『キタサンブラック伝説 王道を駆け抜けたみんなの愛馬』(小川隆行+ウマフリ/星海社新書)。 その執筆陣の一人である吉田梓氏が、キタサンブラックのライバル・ドゥラメンテについて回顧する。 同時代のライバル ドゥラメンテ 多くの... 星海社
「名勝負」を語る PR [キタサンブラック伝説]「あのキタサンブラックはディープインパクトでも差せない」と言わしめた、脅威のレコード勝ち。 - 2017年・天皇賞春 2023年7月26日 競馬を愛する執筆者たちが、名馬キタサンブラックの歩んだ道を振り返り、強さの根源を紐解いていく新書『キタサンブラック伝説 王道を駆け抜けたみんなの愛馬』(小川隆行+ウマフリ/星海社新書)。 その執筆陣の一人である齋藤翔人氏が、キタサンブラックとサトノダイヤモンドが激突した2017年の天皇賞(春)を振り返る。 第155回2... 星海社
「名馬」を語る PR [キタサンブラック伝説]人間万事塞翁が馬/キタサンブラックの蹄跡から学ぶ! 2023年7月25日 座右の銘によく使われる「人間万事塞翁が馬」。 「淮南子(えなんじ)」という中国の哲学書に記された言葉で、「人生は予測できないものだ」というたとえである。これだけでは心を打つ言葉にはならないが、「良いことも悪いことも予期できないから、その出来事に振り回されてはいけない」、「悪いことが続いても今度は良い事があるかもしれない... 夏目 伊知郎