「名馬」を語る リスグラシュー - ハーツクライの完成形とも言える、時代を彩った歴史的名牝 2022年6月25日 「名馬には名レースあり」 競馬にはこれまで数多くの名馬が誕生してきたが、当然の如くその名馬たちには印象的なレースや特徴的な個性がある。人々の印象に残るからこそ『名馬』なのだ、とも言えるかもしれない。 そして2019年、リスグラシューという名馬が強さを残したままターフを去った。海外競走を含むG1・4勝の実績を残した"歴史... タイガーマスクG
「名馬」を語る 「名体不離」荒々しき名曲 - ドゥラメンテ 2022年6月22日 1.「荒々しく、はっきりと」 仏教用語に「名体不離」という言葉がある。仏の名前(名)と仏そのもの(体)は別々のものではなく、離れがたい関係にあることを指す。つまり、仏の名前には仏そのものの特性が表象されており、仏の有り様は名前によって規定されると考える。仏の名を唱える「念仏」の根拠となる概念である。 いきなり競馬とは関... 縁記台
「名馬」を語る 「水を得て」一変した、アジサイの花のような馬~トーホウシャイン 2022年6月18日 こんな梅雨の時期に観たくなる映画がある。私が好きなのは『いま、会いにゆきます』という映画だ。小説が原作で2004年に公開された作品。亡くなったはずの妻が、梅雨の時期の6週間だけ現世に戻ってきて夫と子供と3人の共同生活を送るというストーリーだ。けれど、梅雨が明けてしまうと、また“あちらの世界”に帰ってしまうので、6歳の息... 並木 ポラオ
インタビュー [インタビュー]障害G1騎手から、ケンタッキーダービー遠征馬のパートナーに。高野容輔助手に伺う、過去現在そして未来 2022年6月17日 2022年5月には日本馬クラウンプライドも出走した、アメリカ競馬の最高峰・ケンタッキーダービー。馬券発売もされたことで日本国内でも高い注目が集まりましたが、クラウンプライドの前にこのレースに日本馬が出走したのは2019年のことになります。挑戦したのは、栗東・角田晃一厩舎のマスターフェンサーでした。 現地でマスターフェン... 並木 ポラオ
インタビュー ネイバーアイランドと魚住謙心 遥か後方から挑んだ大舞台 - 第57回関東オークス 2022年6月15日 2021年の関東オークスは1番人気と2番人気の人気通りの決着となり、波乱は巻き起こらなかった。しかし、この重賞で注目を浴びたのはこの2頭だけではなかった。それは最低人気(12番人気)の馬とダートグレード初騎乗の2年目騎手のコンビが繰り出した豪脚だった。 その馬は、ネイバーアイランド。宮崎生まれのペルシャザール産駒でデビ... 『遊駿+』編集部
競馬場を楽しむ あなたに見せたい景色がある~第89回日本ダービー観戦記 2022年6月8日 ──ダービーは特別なレース。 使い古された言葉かもしれないし、私自身は競馬を始めた頃、「そうなのかな?」と疑問に思うこともあった。けれど競馬を勉強したり実際に競馬の世界に嵌まっていくうちにこの「ダービーの重さ」ということを実感していくことになる。 もちろん有馬記念やジャパンカップ、天皇賞だって格式も伝統もあるレースだけ... 並木 ポラオ
インタビュー [隣の芝生を駆ける人]第3回 イラストレーター susitoreさん×モトイチさん 馬を描く面白さ 2022年6月7日 こんにちは。徳澤泰明です。今回は、馬や競馬をモチーフにした作品で活動されている「susitore」さんと「モトイチ」さんをご紹介します。お二人は10年以上にも及ぶ旧知の仲でありながら、なんと実際にお会いするのは今回のインタビューが初めてとの事。お二人の歴史はもちろん、お互い聞きたかった事・伝えたかった事、これから思い描... 徳澤泰明
「名馬」を語る ウイニングチケット〜すべては、この熱き日のために〜 2022年5月29日 日本の、とある名騎手が言った。「ダービーを勝てたら、騎手を辞めてもいいというくらいの気持ちで臨む」 その騎手は後年、ダービーを勝った。さすがにすぐに騎手をやめることはしなかったが、リーディングジョッキーにも輝いたことのあるその騎手にそこまで言わせるダービーというレースは一体何なのだろうか──。 1780年、イギリスで創... ひでまさねちか
「名勝負」を語る 名手の英断。ゴールまで50mでの逆転。 - 1999年日本ダービー・アドマイヤベガ 2022年5月26日 1999年6月6日、日本ダービー。 やや遅めのダービーデイはスペシャルウィークが勝ち、武豊騎手が悲願のダービージョッキーに就いた前年よりわずか1日だけ早い。96年フサイチコンコルドから続いた6月ダービーは、以後03年ネオユニヴァース、08年ディープスカイ、14年ワンアンドオンリーの3回(2022年現在)。梅雨が近いこの... 勝木 淳
「名馬」を語る アドマイヤリード - 唸る豪脚、迸る根性 2022年5月15日 2022年……すでにこの世を去ってから7年が経ったというのに、現役最年少が7歳世代だというのに、ステイゴールドの直仔が国内外で躍動。現役時代からステイゴールド一筋四半世紀になんなんとする(多くのステイゴールドファンの皆様の末席を汚させていただいている)私にとって、これは夢かと頬をつねり上げる日々である。 4月の中山グラ... 枝林 応一