三冠の重み 私が本格的に競馬を観始めたのは1983(昭和58)年ですから、いきなりミスターシービーという三冠馬に出会ったことになります。ところが翌年にはシンボリルドルフが続く……という、信じられないことが起きました。しかし私は、競馬の世界を知って僅か2年。まだ〝三冠馬〟の言葉の重みは実感できていませんでした。 今更なが...
- 競馬を学ぶ競走馬に会いに行く際、絶対に守ってほしい『牧場見学の9箇条』とは?2021年4月4日
- 「名馬」を語る馬産地・青森より、愛をこめて。 - 青森県出身の2歳女王・タムロチェリー2023年1月3日
- 「名勝負」を語る8万人以上の観衆が目撃した大脱出マジック〜2009年・安田記念〜2020年6月6日
- 「名馬」を語るとにかく"逆をいく"馬。若駒時代の達観したゴールドシップの魅力を振り返る。2023年5月26日
- 「名馬」を語る君と感じた爽やかな風を想う〜私の青春、エアスピネル〜2022年12月31日
- 「名馬」を語る今度こそ、何度でも。カレンブーケドール、どうか大輪の花を。2022年1月15日
- 「名勝負」を語るきみがいない未来と、パンサラッサのこと - 2022年・天皇賞(秋)2022年11月2日
- 「名勝負」を語るその葛藤に、用がある。 ~2001年 宝塚記念に寄せて2018年6月22日
コラム・エッセイ
競馬新聞の馬柱にほとんど必ず載っている情報のひとつに、出走する各馬の「道悪実績」「重・不良の成績」がある。良馬場で競馬が行われる時には特に気にも留めない情報だが、重馬場や不良馬場で開催される際には人気の有無にかかわらず、その欄をチェックする競馬ファンも多いのではないだろうか。 2010年の中山グランドジャンプ。私は、現...
何千年もの昔から、人は夜空を見上げ、そこに輝く星に想いを寄せてきた。 人は、その瞬きに想いを馳せ、その輝く形に想像力の翼を与え、そこに物語を乗せてきた。世の東西を問わず、星空が人の心を捉えてやまないのは、その輝きの美しさとともに、「そこに在り続ける」ことの尊さではなかっただろうか。 時間の流れを超越するように、常に輝き...
1.「最難関」のウマ娘・キングヘイロー 2022年2月にリリース1周年を迎えたスマートフォン向けゲーム『ウマ娘 プリティーダービー』。ハイクオリティなゲームデザインと競馬へのリスペクトがふんだんに盛り込まれたシナリオによって、多くのファンを獲得した作品である。そのゲーム『ウマ娘』のリリース当初、最も育成の難易度が高いと...
──2019年1月10日、一頭の競走馬が引退しました。 その馬の名前は「クリソライト」。そして彼は海を渡り韓国で種牡馬としての生活を始めることになります。 ジャパンダートダービー(JpnI)、コリアカップ(韓国GI)と国内外2つのビッグタイトル、妹にマリアライト、弟にはクリソベリル、叔父にはジャパンカップダート勝ち馬の...
『競馬の楽しさを、すべての人へ』をモットーとして、馬券予想を掲載せずに運営されている競馬ポータル『ウマフリ』をご覧の皆さんであれば、おそらくその多くがターフを、砂上を駆けるサラブレッド一頭一頭に尊敬と愛情あふれる温かい眼差しを投げかけていらっしゃることだろう。そして、そのお一人お一人に「推し馬」がいるに違いない。 ──...
フェブラリーステークスが終わり、街のそこかしこで次の季節の兆しを感じ始めると、春競馬の季節がやってくる。春競馬といえば、なんと言ってもクラシックという人も多いだろう。 その幕開けに行われるのは、明け3歳のタレントたち、父母に名馬の名前をちりばめた良血たちを中心に、出世レースと呼ばれる条件戦や3歳限定重賞などを勝ち抜いて...
北海道浦河町で、馬産地ならではの写真家として活躍されている内藤律子さん。 競馬報知のカメラマンを経て、数々のサラブレッドを撮影した個展の開催や、ハギノカムイオーの子、ハギノシンボルの誕生からデビューを追いかけた写真集『神威の星サラブレッド・ファンタジー』の出版など、幅広い創作活動の功績が称えられ、1989年に第3回JR...
寒さが一層厳しくなる2月末。競馬界ではフェブラリーSを終え、いよいよクラシックトライアルを目前に控え、春の息吹を感じる時期である。そしてそれ同時に、多くの勲章を手にしてきた人たちが競馬界を去る季節でもある。 時に劇的に、時に静かに──これまで競馬に携わってきた競馬人が、現役生活に別れを告げる。 時は2006年、2月26...
「もし、これから先の人生で迷うことがあれば、自分の生まれた土地と、自分の血筋を調べてみるといいですよ」 還暦に近い、ある経営者の方から、酒席でそう言われたことがある。当時の私はといえば、二十代の半ばくらいだっただろうか。歳を重ねていくと、そんなこともあるのかなと聞いていた。 果たして十数年後、その方の言葉のとおりになっ...
アーカイブ
カテゴリー
語り継がれし「名馬」たち
レース回顧
-
[重賞回顧]美しいレース運びで惜敗続きにピリオドを打ったアドマイヤベルが、オークスの優先出走権を権得!~2024年・フローラS~
-
[重賞回顧]天まで届け勝利の凱歌。史上まれに見る混戦を制したのはジャスティンミラノ!~2024年・皐月賞~
-
[重賞回顧]中118日の雪辱劇!『マジックマン』に導かれたステレンボッシュが、逆転で桜の女王を戴冠~2024年・桜花賞~
-
[重賞回顧]躍進著しい上村厩舎の大黒柱ベラジオオペラ。ダービーの雪辱を果たし、GⅠ初制覇を達成!~2024年・大阪杯~
-
[重賞回顧]雪辱vs雪辱の死闘を制したマッドクールが、待望のGⅠ初制覇~2024年・高松宮記念~
-
[重賞回顧]傑出した瞬発力でライバルを圧倒!無傷3連勝を達成したシックスペンスが、堂々クラシック候補に名乗り~2024年・スプリングS~
-
[重賞回顧]良血の外国産馬エトヴプレが一気の逃げ切りで後続を完封!~2024年・フィリーズレビュー~